FC2ブログ
表ブログでは言えない五十路びんぼーおひとり様の心のつぶやき
2018年12月06日 (木) | 編集 |
スポンサードリンク


「会わせたい人がいるなら・・・」

そう伝えられてほぼ1週間が経った。

「調整します」とメールが着たきり、弟は来なかった。


そしてその日

病院から朝110あった血圧が60まで下がったと連絡があり、慌てて病院へ駆けつける。

弟へ危篤だと連絡すると、ようやく明日の14時にこちらへ来るという

必死にお祈りをしながら、父へ呼びかけた。


「お父さん、明日くるよ、頑張ろうね」


時折息をしているのに人工呼吸器の波が反応しなくなることがあった。


これはヤバイ・・・

しかもかなりヤバイ


看護士さんの様子からも予断を許さないのがよく判った。

熱は相変わらずあるが、血圧が低いので解熱剤も使えない。


夜はそのまま病院へ泊ろうかと思ったが、血圧が85まで回復し、看護師さんからも今晩はなんとかもちそうと言われ、一旦アパートへ戻ることにした。

食事をして風呂でも入ろうと、ガスに火をつけた途端、再び携帯がなった。


「すぐ来てください」


会社の制服を脱ぎ、私服に着替えて慌てて病院へ戻る。

病院を出る前に90あった血中酸素が50にまで下がっていた。

徐々に数値が下がっていく。

今晩はこのまま泊まった方がいいと言われたが、

それから30分

最後に大きく息をして、父は10年の長い闘病生活に終わりを告げた。


その瞬間をたった一人で看取った。


送られたデータでナースステーションから看護師たちが飛んできた。

人工呼吸器のお陰か、まだかすかに心臓は動いていた。

でも父が自ら呼吸をすることはなかった。


「頑張ったね、ありがとうね」


涙は出たが、さほど取り乱すこともなく、自然とその言葉が出ていた。


-------------------------------------------------------------------------------

スポンサードリンク



--------------------------------------------------------------------------------


にほんブログ村

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック